相続財産調査での借入れの見つけ方

相続が開始されると、相続人の範囲の調査、相続財産の調査が必要になってきます。
相続財産については普段から存在についての情報を家族などに共有しておいたり、まとめておくようにされることをお勧めします。

資産

資産は預貯金の通帳があれば、それを参照したり、ほかにタオル、カレンダーなど家の中にある粗品などから取引のあったと思われる金融機関に照会をかけて見つけることになります。
(資産は預貯金以外にもありますが、今回は負債について書きますので省略します。)

負債

借入れ(商品購入の分割払いも含む)は預貯金の通帳などの取引履歴から借入れ時の入金や弁済時の出金などの入出金明細を見つけます。

また、大手の貸金業者だと
・JICC(消費者金融系が中心)
・CIC(クレジット会社、信販会社が中心)
・全銀協(銀行、銀行系カードが中心)
のような信用情報機関に契約の存在が登録されますので、その記録を照会して見つけることになります。
なお、JICC、CIC、全銀協の3社間については事故情報は相互で共有されますが、事故になっていないものは各社にしか載っていませんので、3社全てに照会をかけておいたほうがよりカバーできるのでいいでしょう。

金融機関によらない私的な貸付、借入れはなかなか追跡が困難です。
契約書等を普段からきちんと整理して保管し、分かるようにされておくことをお勧めします。
(漏れのないことの証明は難しく、相続人の方が苦労されます。)